『レインボーシックス シージ』プロリーグ シーズン3ファイナルの結果から見る『R6S』のe-Sportsシーン
いつかVRデバイスでFPS作品を遊んでみたいと思うBBMANです。
12月も中旬となり寒さも厳しくなりつつある今日この頃ですが、今回は読んでいて体がアツくなれる「e-Sports」の話題を一つ。
『レインボーシックス シージ』を使って開かれた「プロリーグ シーズン3ファイナル」について触れていきます。
レインボーシックス シージ(『R6S』)とは
『レインボーシックス シージ(R6S)』は、2015年12月10日(日本版)に発売されたPC・PS4・Xbox One用ソフトです。
『Call Of Duty(COD)』のようなスポーツ性の高いFPSとは違い、5vs5の人数固定で戦う戦略性の強いタクティカルシューターとなっています。
建物に籠城する防衛側と野外から攻め込む攻撃側に分かれマッチが開始、各々の装備や武器を駆使して目標を達成、相手チームを全滅させるのがゲームの目的です。
試合の行方を左右する「オペレーター」とは
『R6S』を物語る上で最も大事なのが、国ごとに異なる「オペレーター」。
オペレーターはそれぞれ特徴的な装備を持っており、防衛・攻撃時の作戦に合わせて使用する必要があります。
主要オペレーター(初期)
オペレーター | 所属国 | 装備 |
スレッジ(攻撃) | SAS(イギリス) | ブリーチングハンマー |
サッチャー(攻撃) | SAS(イギリス) | EMPグレネード |
スモーク(防衛) | SAS(イギリス) | ガスグレネード |
ミュート(防衛) | SAS(イギリス) | ジャマー |
アッシュ(攻撃) | FBI SWAT(アメリカ) | ブリーチング弾 |
テルミット(攻撃) | FBI SWAT(アメリカ) | ヒートチャージ |
キャッスル(防衛) | FBI SWAT(アメリカ) | アーマーパネル |
パルス(防衛) | FBI SWAT(アメリカ) | 心拍センサー |
トゥイッチ(攻撃) | GIGN(フランス) | ショックドローン |
モンターニュ(攻撃) | GIGN(フランス) | 展開シールド |
ルーク(防衛) | GIGN(フランス) | アーマーパック |
ドク(防衛) | GIGN(フランス) | スティムピストル |
フューズ(攻撃) | スぺツナズ(ロシア) | クラスターチャージ |
グラズ(攻撃) | スぺツナズ(ロシア) | フリップサイト |
カプカン(防衛) | スぺツナズ(ロシア) | 侵入阻止デバイス |
タチャンカ(防衛) | スぺツナズ(ロシア) | 設置LMG |
ブリッツ(攻撃) | GSG-9(ドイツ) | フラッシュシールド |
IQ(攻撃) | GSG-9(ドイツ) | デバイス探知機 |
イェーガー(防衛) | GSG-9(ドイツ) | アクティブディフェンス |
バンディット(防衛) | GSG-9(ドイツ) | ショックワイヤー |
『R6S』のe-sports「プロリーグ シーズン3ファイナル」
11月18日、ブラジルのサンパウロで行われた「プロリーグ シーズン3ファイナル」。
この大会では、アジア1位に輝いた日本チーム「eiNs」と、ブラジルのe-Sportsチーム「Team Fontt」が初戦で火花を散らしました。
異様な熱気に包まれた試合会場では、現地の観客らによるブーイングが飛び交い、日本チームにとってアウェーな状況であったことに間違いありません。
オンライン大会ならともかく、オフライン大会ではこうした「場の雰囲気」がそのまま勝敗を左右させることも少なくないのです。
簡単に前置きを書いたところで、「eiNs(日本)」vs「Team Fontt(ブラジル)」の試合結果を見ていきましょう。
苦汁を飲まされた「eiNs」
結論から言うと、試合結果は「Team Fontt」の勝利で終わりました。
アジア大会1位のeiNsは戦況を読む力に長けたチームではありましたが、「銀行」「オレゴン」の両マップでほぼ相手に圧倒される展開で敗北。
勿論、eiNsが弱かったわけではありません。
完璧に近い戦況眼で何ラウンドかは勝利していたのも事実です。
ではなぜ、eiNsは初戦から敗退し苦汁を飲まされてしまったのでしょうか。
エイム力に拘りがちな日本
FPSで欠かせない能力の一つに、目標を正確に捉えて狙い撃つ「エイム力」というものがあります。
このエイム力が無いと接敵時に勝てませんが、エイム力だけに傾倒し過ぎると、FPSは単なる反射神経ゲームになってしまいます。
カジュアルシューターならともかく、特にR6Sのようなタクティカルシューターでは、エイム力の他に必要となる能力が存在するのです。
あらゆる「間」を制した海外の兵(つわもの)
ブラジルの「Team Fontt」は、あらゆる「間(タイミング)」を制した戦い方が特徴的でした。
一口に間と言っても、残弾のリロードタイミングや味方のカバータイミング、目標地点への突撃など様々ですが、接敵する前の立ち回りにおいて、ブラジルは日本に勝っていたと言えるでしょう。
時には敵と撃ち合わない(撃ち合わせない)ように、味方と連携しポジションを同期させるのは勿論、防衛時には「定番」からかけ離れた自由な防衛方法でeiNsを翻弄しました。
エイム力が互角なら、こうしたエイム以前の戦い方が勝敗を決する要素となります。
e-Sportsシーンにおける『R6S』の今後の展開とは
今回取り上げた「プロリーグ シーズン3ファイナル」はPC版の大会でしたが、コンシューマ版でも「UBIDAY2017」でオフライン大会が行われました。
e-SportsディレクターのFrançois Xavier Dénièle氏に曰く、「アジアの中で日本を最重要視しています。純粋にアジアで世界大会を開きたい」とのこと、新オペレーターが追加されることもあり、今後の『R6S』におけるe-Sportsシーンから目が離せません。
80年代のレトロ機種からVRなど最新ゲームまで幅広くプレイ。ゲームの魅力を深く掘り下げ、読んだ方に余韻が残る記事執筆を目指しています。
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