ゲームを録画する方法と必要な機材をご紹介!初心者がゲーム実況を始める手順
誰もが自由に配信できる時代
ここ数年、ゲームはただ単にプレイして楽しむという事だけではなく、誰もが録画、配信できる時代になりました。
日本でいえば、ニコニコ動画とYou Tubeが有名ですが、最近では、Amazonが提供するコンピュータゲームに特化したプラットフォームtwichも誕生し、その市場は大きく変化してます!
このような環境の変化から、私たちのような一般的なゲームプレイヤー層でも気軽に動画を配信し、オンライン上で友達や他のプレイヤーと共有し楽しめるようになりました。
今回は、初めてゲームを録画、配信する人達向けに、ゲーム実況に必要な機材と知識をご紹介します。
ゲームを録画するために必ず必要なものは?
現在のゲーム機(PlayStationなど)の一部には録画する機能やそれをシェアする機能はあります。
便利なことに、これだけを使って録画をすることが可能です。
ですが、録画した映像に編集、演出を付け加えて凝った動画を作りには限界があります。
しかし、本稿でご紹介する方法を用いれば、自由に動画を編集し、思い通りのゲーム動画を作成することが可能になります。
というわけで、今回は録画の先まで見据えた機材をご紹介します!
まずはゲームを録画するにあたって、どのような出力端子を使い、モニターまたは、テレビに出力しているかを理解しなくてはいけません。
現在の最新のゲーム機であれば、そのほとんどがHDMIと言われるもので画面に映像を出力されています。
上記画像がHDMIです。このような形の端子ですが、見たことがある人も多いはず。
HDMI出力されている主なゲーム機は、
- PlayStation4
- Xbox One
- Switch
ゲーム録画には「HDMIのキャプチャーボード」が必須!
前置きが長くなりましたが、HDMIのゲーム機を録画するには、
HDMIのキャプチャーボードと言われるものが必要になります。
HDMIのキャプチャーボードの多くが、PCとUSB接続によって接続され、動作します。
もちろん、PCが無くても録画できるものもありますが、録画から編集までその流れをPCを使って作業していくというコンセプトで、今回はお話を進めていきます。(後日、反響があればPCレスについても取り上げます。)
HDMIのキャプチャーボードはどれを購入すべきか?
HDMIキャプチャボードが必要なのはわかったが、どれを選べばいいの?
そんなお声があると思いますので、今回は筆者が使っているものと、その製品を販売してるメーカーさんのオススメ2つをご紹介します。
GC550:AVerMedia
まず、私が使用しているのはAVerMediaさんのGC550という製品でUSB3.0接続の外付けタイプの物です。
AVT-C878:AVerMedia
そして、同じAVerMediaさんのAVT-C878という製品です。
上記でご紹介した製品は初心者でも問題なく扱えますし、上級者の間でもよく使われている製品なので非常にオススメです。
ゲーム画面をキャプチャーする仕組みを解説
みなさんがゲームをする際、接続しているのは大きく分けて、液晶テレビかPC用のモニターにHDMIを用いて使用していると思います。
このままの状態では録画することはできません。
ゲーム機とテレビの間にキャプチャーボードを挟み、そこから経由してテレビへ接続することで、録画が可能になります。
では何故、キャプチャーボードからモニターに接続をする必要があるのか、それについて説明します。
ゲーム機から出力される信号はキャプチャーからPCにも、画像を映して録画可能な状態を作り出すのですが、その画面には遅延が発生しているのです。
RPGやシミュレーションゲームの様に、シビアな操作が求められないゲームなら遅延が発生していても、何も問題なくその画面をみてプレイ出来る事でしょう。
しかし、格闘ゲームやFPSのようなシビアなアクション性の高い操作が必要とされるゲームになると、それは一転して厳しくなります。
そのために、キャプチャーボードが持つ、HDMIのパススルーという機能を使って遅延の無い映像をテレビ画面に出すことが出来るのです。
パススルーとは?
パススルー出力は、キャプチャーボードに接続したゲーム機の映像・音声をTVに出力する機能のことです。
同機能には、遅延がない状態でゲームをプレイできる ようになり、大画面TVでゲームをプレイできる というメリットがあります。
先ほどご紹介したGC550やAVT-C878にはパススルー機能がついていますが、同社の製品でもパススルー機能がついていない製品もありますのでご注意下さい。
このようにキャプチャボードを接続することで、快適なプレイと録画を両立させる事できます。
著作権を保護する「HDCP」を知っておこう!
HDCPという言葉を知っていますか?
HDCPとはHDMI中で暗号化されている映像、ざっくりと言ってしまうと著作権保護のための技術ということです。
この暗号化技術はHDMIに限ったことではなく、DVD等にも使われているのですが、ゲームやアニメにはそれらを作った方達の著作権が守られているのです。
これらの映像を勝手に利用したり、録画したりすることは出来ないように、この技術によって守られています。
それじゃあ録画できないじゃないか!という声が上がりそうですが、安心してください。
PS4にはHDCPをオフにする機能がついているのです。
PS4でHDCPをオフにする方法
まず、PS4本体設定から、「システム」へ進み、「HDCPを有効にする」のチェックを外します。
※Switch、Wii U、Xbox One、Xbox 360は設定の必要はありません。
これにより、HDCPをオフにしてゲーム画面を録画することが可能です。
(ちなみにHDCPがオンの状態では、映像が映らなくなります)
このHDCPというものは著作権を守るものなので、録画や配信の際の利用規約と同じように、しっかり覚えておきましょう。
さぁ、準備は整った!?~いざ録画へ~
ここまで話をしてきた事で、録画をするために必要なものやするべき事が、おおよそではありますが、伝わったと思います。
ここで1度整理してみましょう!
- 録画するにはキャプチャーボードが必要
- HDMIパススルーを使って、テレビやモニターにも出力しよう
- HDCPをオフしないと録画することは不可能
- PCを用意すること!
最後の1つは触れていませんでしたが、ちゃんと録画するためにもちろんPCが必要です。
では、どんなPCを選べば良いのか?
PCにはざっくり「高性能なPC」と「性能が低いPC」の2つがあります。
「高性能なPC」と「性能が低いPC」の違いとは?
誰しものが高性能なデスクトップを持つわけではなく、2in1のPCやタブレットPCのような、性能を抑えたPCを持っている方も多いはずです。
ゲームの映像をどのようにしてPCに描写するのか。この方法にはハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードの、2つが存在し、その2つは大きく異なっています。
詳しく説明するとかなり長くなるので、わかりやすくざっくりと説明します。
キャプチャーボードのパワーを使い、ゲームの映像をPCに描写してもらって映し出す事を言います。
「ソフトウェアエンコード」
パソコン本体のパワーを使って、そのままゲームの映像を映し出す事を言います。
性能の抑えられているPCにはハードウェアエンコードを使用し。
高性能なPCをお持ちであれば、ソフトウェアエンコードでも可能です。
今回でいうとGC550がハードウェアエンコードで、AVT-878がソフトウェアエンコードの製品になってます。
しかし、どちらにも必要なPCの最低スペック条件や、その他の環境も影響します。
使用する際に「買ってみたけど使えない!」では困りますので、購入する際にはしっかりとHPで動作環境をチェックしてください。
使用する機材は決まった!次は録画本番だ!
ここまで整えばあとは録画を開始するだけ!
ではありますが、最後に映像をPCに映し出して、録画する際のアプリケーションの選択についてお話します。
これが非常に選択肢の多い所であり、これを読んでる1人1人によってそのチョイスが変わってくる物になります。
録画も配信もすべて1つのアプリケーションでやりたい人向け
RECentral 3
まず、録画も配信もすべて1つのアプリケーションでやりたい!という方にはキャプチャーボードに付属されているアプリケーションRECentral 3をオススメします。
このアプリケーションは録画のみではなく、配信もできるようになっていてまさにオールインワンなアプリケーションになっています。
アマレコTV
もう1つは付属ではなくフリーソフトのアマレコTVです。
こちらは録画と描写のみになっており、配信の機能は付いていません。
ですが、高度な設定が多種用意されており、細かく設定したい人用ではあります。
OBS(Open Broadcaster Software)
そして最後がOBS(Open Broadcaster Software)。
これはRECentral 3と同じように、録画、配信が可能なアプリケーションの1つです。
しかし、このOBS使いこなす為には少し?いや、結構?
初めて録画してみよう!という人には難しく感じてしまうでしょう。
今回はまずは簡単に、これをきっかけに録画をしてみよう!
というコンセプトですので、RECentralを最もオススメします。
(OBSを使った録画や、録画したものを編集するアプリケーションについてはまた別の機会があれば…と思っています。)
「RECentral 3」の使用方法
RECentral 3の使用方法は非常に簡単です。
まずはゲーム機を接続し、電源を入れてアプリケーションを立ち上げると
このような画面が出てくるとおもいます。では1つ1つ見ていきましょう。
まず画面左に並んでいる項目がを上げていくと
- 映像設定:どの接続を使って映像を出力しているかの情報
- デバイス設定:上と同じく音声の情報
- 録音設定:PCに繋いであるマイクやPCの音声のオン、オフ設定
下の赤い丸とその隣のマークは録画、配信の切り替えなので、今回は録画。
- 映像品質:最高 良い 標準 カスタム の4つから選択
- コーデック:デフォルトNVIDIAとx264
- 指定の録画カテゴリー:自分で分かりやすいように名前を付ける
- 最後のチェックボックスはライブ機能のオン、オフの切り替え
これだけの設定項目があります。
ここである程度の録画の品質や、音声の情報を全て選択できるようになってます。
どうでしょうか?他のアプリケーションと比べてもわかりやすい仕様となっています。
難しい言葉というと、コーデック、ライブ機能の2つです。その2つについて軽く説明しておきますと、コーデックNVIDIAとは、PCについているグラフィックボードの力を使って録画したものを圧縮していくものです。
x264はそれとは異なり、PCのCPUを使って録画したものを圧縮する事です。
この2つはPC本体にかかる負荷の具合が少し異なり、PCがカクカクする!重い!
という方で、グラフィックボードを付けている方はNVIDIAを、グラフィックボードが無い方はx264になります。
ライブ機能は録画をしながらの編集機能ですので、慣れてきたら録画しながらの編集に使えるようになっています。
(編集については別アプリケーションでも行えます。)
さて、これで全て終わり!と、いうわけではなく、ちゃんと録画したものをどこに保存するのかをしっかり決めてあげましょう!
録画した映像を保存する方法
録画した映像を保存するには、左上の大きな円形のマークの中の、歯車のマークから行えます。
これが歯車マークからの設定画面。
①が設定項目で②がその内容となっている。
大きく関係してくる所は一般とマイクの所なので、一般を選択し録画の保存先を、十分に空き容量のあるHDD等を選択するほうがいいでしょう。
マイクの設定を選択しよう
ここでは音声だけを別のファイルとしてmp3形式で保存することも可能で、編集を行う際に音声が別に必要な場合はこれをチェックしておくと
後々編集をする際に便利になるかもしれません。
マイクの音声はテストもできるので、まずはそちらでチェックしてみましょう!
RECのボタンを押して録画開始!
これですべての設定が整いました!
左上から〇のマークを選んで最初の設定画面に戻ったら、右下に大きく出ているRECのボタンを押して録画開始です!
録画の停止も同じ所をもう一度押すだけで停止されます。
難しそうで実は簡単!さっそくLet’s Try!
長々と書いてきましたが、ここまででの文章やら図解をみてどのように感じたでしょうか?
「やっぱ難しい!」「簡単そうだからやってみよう。」
それは人によって様々だと思いますし、自分の文章力の足りなさも難しく感じてしまう原因かもしれません(汗)
興味をもって始めてみようと思う方の役に立てたのなら幸いです。
これからもまた機会があれば書いてみたいなぁと思っていますので、(OBSやら編集ソフトのお話はまだまだ深い…)何かしらの形でお声を頂けると嬉しいです!
もちろん、間違っている部分の指摘等々もしっかり受け止めていきます!
最後に自分が言える事は…
ゲームを楽しむ人がたくさん増えて欲しい!
今はこんなに身近な存在になったゲームを知ってほしい!
ゲームが大好きな皆さんも、その楽しさを広める1人として、何か出来たら素晴らしい事ではないでしょうか!
質問等ございましたら、下記からコメントをお願いします。可能な限りお応えします。
ゲーマー兼バンドマン、そして無類のガジェット好き。
好きなジャンルはオンラインゲーム、シミュレーションゲーム、アドベンチャーゲーム。
快適なゲームライフを作り出すための情報収集をしているので、その情報を皆様にお届けしていきます!
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