できると便利!ゲーム業界で働くためのアレコレ

ゲーム業界で働くために

東京のゲーム会社で5年ほど働いていたかぴばらくだです。
「ゲーム業界で働きたいけれど、何ができたらいいの?」と聞かれることがあります。

デザイナーであればキャラクターイラストやデザイン、プログラマーであれば色々な言語のプログラミング……というところですが、プランナーの場合はどうでしょうか。

私自身プランナーとして仕事をしていましたが、「これができたからゲーム業界で働くことができた!」というスキルや資格は、特には思いつきません。

しかし、「これができたから仕事につながったなあ」というものや、「これができてたらもっと便利だったのに……!」ということはあります。

私の経験を踏まえて、ゲーム業界で働くときに「できると便利!」というアレコレをお伝えします。

スキル方面

まずは、履歴書にも書くことができるスキル面です。もちろん、これらができないからゲーム業界は無理ということではないので、ご心配なく!

1:Excelの難しい関数やマクロ

ちなみに私はできません!

他の人が「XXの関数を使って数値分析しやすくした」や、「マクロを組んで入力を自動化した」と言っているのを聞いて、「へー、すごいねー」と思っていました。

1つのチームに100人以上メンバーがいて、様々な作業が細分化されている大型タイトルであれば、データの入力や分析に社内ツールがあり、ボタンを押せば一発解決!ということもあるかもしれません。

しかし、規模の小さな開発会社やタイトルだと、専用ツールもなく、プランナーが手作業を行うことも少なくありません

私が担当していたタイトルも例にもれず、ゲームデータはExcel管理。ファイルの数も、ファイル内の行数も膨大にある状態で、正しい位置に正しいデータを入力していかなければなりません。

そんな時、Excelニガテな私の場合はひたすらマンパワーで頑張るのですが、関数が得意な同僚は何だかヨクワカラナイ式を入力して、作業時間を軽減する入力シートを作り出していました。

また、オンラインゲームにつきもののデータ分析にしても、必要なデータをコピペするだけで、直近のデータ推移や先月比、未来予測などができる資料を作っていたり……

ぱぱっとこのような事ができると、ものすごく「デキル人」に見えるうえ、実際に作業時間を減らすこともできます。そして私のようなExcelニガテな人から、羨望のまなざしを向けられます

2: PhotoshopやIllustrator

いわゆる「フォトショ」や「イラレ」です。

といっても、別にイラストを描くとかデザインをするというわけではありません。しかし、プランナー職でもこれらの画像編集ソフトがある程度使えると、非常に便利です。

どんな場面でプランナーが画像編集ソフトを使うかというと、まずはデザイナーからの納品データのチェックです。これはツールでファイルを開くことができれば問題ありません。

それ以外に「できたら便利だなあ」と思うのは、バナーや企画書を作る時です。

ゲームの宣伝に使われるバナーですが、何も広告だけではなく、例えばゲームメディア向けの記事に出すもの、プラットフォームに掲載するものなど、色々な種類があります。さらに、一押しキャラやコラボ実施中、水着などの季節イベントの用のバナーなど、サイズ違い、デザイン違いで色々作らなければなりません

基本的にバナーはデザイナーに制作をお願いするものの、デザイナーはバナーだけを作っているわけではありません。キャラ制作やWebページ制作など、他にも色々な作業を抱えています。

そこに大量の、しかも急ぎのバナー発注となると……なかなか気が引けてしまうもの。そういう時、フォトショやイラレを使いこなせる人だと、自分でバナーを作り、デザインの確認だけデザイナーに依頼という離れ業ができます。

また、プランナーの仕事で重要な企画書づくり。自分の頭の中で考えた企画や仕様を他の人に説明するため、画像があった方が分かりやすくなります。その時、フォトショやイラレを使いこなしてイメージ画像を作り出してしまうプランナーは、とても「デキル人」に見えます

ちなみに私は……ですが、フォトショやイラレでファイルを開いて閉じる、もしくはファイル形式をpngなどに変更して保存するくらいしかできません。

3:英語

学生、社会人を問わず、最近ますます「英語を使えるようになろう」という動きは強くなっているように思います。

ゲーム業界の場合、元々外資の会社でない限り、日常業務での英語はほぼ必要ありません。それでも、できると仕事につながることがあります。

英語に関していうと、私はある程度のTOEICスコアを持っていたため、「社内で英語ができる人」という位置づけになっていました。そのため、入社してすぐの頃、ロスで開かれるE3への出張メンバーとして白羽の矢が立ちました。

また、日本のゲームは相変わらず世界からも注目度が高く、東京ゲームショウなどの展示会では海外の人向けの案内が必須となります。そのための資料翻訳や来客対応をしたことも一度ではありません。

もちろん大きな会社だと海外営業の部署があります。しかし私がいた会社には専門チームはおらず、けれど通訳は雇わずに社内人員で対応したいという意図にピタリと私がハマった形でした。

しかし、海外対応をしているうちに「ちょっと英語ができる人」から、「英語対応なら何でもこい!」という社内イメージになってしまったため、時には「英文契約書を読んで、不利な項目があったら修正案を出してほしい」や、「ゲームのセリフを英訳してほしい」という無茶ぶりをされたこともありました。(その時はもちろん、法務なりローカライズなり、専門の人に依頼してくださいと断りました)

マインド面

次に、履歴書に書けるような資格ではないものの、ゲーム業界で仕事をしていくうえで役に立つと思うことをご紹介します。

1:情報収集癖

とにかくゲーム業界は、情報の流れやトレンドの移り変わりが激しいところです。毎日、日本だけでなく世界中のゲームに関する情報が流れてきます。

また、イベントや仕様の企画をつくる時には、自分で設定や名称を考える必要があります。その時に必要なのは、とにかく情報を集めて自分で処理をすることです。

例えば「ギリシア神話をモチーフとしたRPGのイベント仕様を考える」という場合。キャラやアイテム名などを決めるためにギリシア神話を調べます。さらに、今のトレンドに沿いつつ、ゲームの世界観を壊さないような仕様を考えていきます。

ゲームのテーマは多岐にわたるため、調べないとわからないという場面はしょっちゅう出てきます。その時に、とにかく自分で調べてみるという癖があると仕事を進めるうえで役に立ちます。

というより、自分で調べずに周りの人に聞きまくっていると、忙しい時にはググレカス的な対応をされることも無きにしも非ずです。

2:色々なことに興味や疑問を持って考える癖をつける

企画や仕様を考えるのがプランナーの仕事ですが、何も新規のものに限らず、時には既にある仕様の改修案を作ることもあります。その時に必要なのは、「どこに問題があって、どこをどのように直すのか」を見極めることです。

普段生活をしているうえで、ふと「これは不便なのに、何でこうなってるんだろう、もっとこうした方がいいのに」と思うことはありませんか?

また、他社のゲームをプレイしている時に、「ここの部分、自分ならこうするのになあ」と思うこともあるかと思います。

目の前のことにふと疑問を持ち、「自分ならこうするのに」と思うことは、プランナーとして仕事をするのに非常に役に立ちます

プランナーはとにかく考えてアイディアを出すのが仕事です。仕事の場面だけでいざ「よし、考えよう」と思ってもなかなかアイディアは出てこないもの。普段から、周りのことに興味を持って疑問を持つという、いわゆる「考える癖」をつけておくと良いです。

と言っても、いつも完璧な案を出す必要はありません。私の場合ですが、プランナーの先輩からは「打率は2、3割でいいから、とにかく案を出すのが大事」と言われていました。

3:ゲームが好き!という気持ち

「ゲームが好き」というのは、ゲーム業界で働くのに一番重要だと思います。

いくら希望して入った業界でも、仕事をしていれば嫌なこと、辛いことは訪れます。それでも「ゲームが好きだから」という気持ちがあれば、乗り越えられるのではないでしょうか。

「努力!根性!」のような精神論は好きではありませんし、私自身、ゲーム業界で働いている間に大変なことも色々とありました。しかし、結局のところゲームが好きで、ゲームに携わる仕事をしたいと思っていたため、仕事を続けられたように思います。

個人的な意見ですが、どんな凄いスキルよりも、ゲームが好きで「こういうゲームを作りたい!」という気持ちがあることが、ゲーム業界で仕事をするうえで大切だと思います。

まとめ

世の中にある求人情報には、必要スキルや人物像が載っていて、デザイナーやプログラマーであれば、「XXができる人」と書かれています。

しかしプランナーの場合は、「プランナー経験3年以上」や「ゲーム業界での就業経験」のように書かれていることも。じゃあプランナーになるためには何の資格や技術がいるの、と言われると、はっきり「コレ」と言えるものはありません

実際のところ、私が持っていた資格は普通自動車免許とそこそこのTOEICスコアくらいでした。しかし運営・プランナーとして仕事をすることができました。

とはいえ、できないよりはできる方がいいと言われてしまう世の中。この記事で紹介したことができると、ゲーム業界でプランナーとして仕事をするうえで、ちょっと便利になるかもしれません。

ゲーム業界で5年ほど働き、運営・プランナー・ディレクター・プロデューサーを担当しました。
その時の経験をもとに、ゲームはいいぞ、ゲーム業界楽しいぞ!という記事を書いていきます。

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