『ストリートファイターV AE』の評価と今後のeスポーツの展開

ストリートファイターV
高校のころ、『ストリートファイターII』と出会って以来20年以上、対戦格闘ゲームを続けているカズゾーです。

対戦格闘ゲームの元祖である『ストリートファイター』シリーズの最新作は『ストリートファイターV(ストV)』リリースから2年を迎えるタイトルです。

昨年の格闘ゲームの大会「EVO 2017」では、日本人のときど選手が感動的な優勝を飾り、大きな話題となりました。

そして、年が明けた今年2月、満を持して発売されたのが『ストリートファイターV アーケードエディション(以下、ストV AE)』

今回はこの『ストV AE』について、eスポーツとしての今後の展開も含めてご紹介します。

『ストV AE』とは?『ストV』からの変更点

ストV AE
『ストV AE』は、『ストV』本編に加え、これまでダウンロードコンテンツとして配信されてきた追加キャラクターや、新しいゲームモード新システムを加えたバージョン。

キャラクターは、ストV本編で登場した「リュウ」「ケン」「春麗」「キャミィ」「ラシード」「神月かりん」「ララ」「ナッシュ」「ダルシム」「バーディー」「レインボー・ミカ」「ザンギエフ」「ネカリ」「ファン」「バルログ」「ベガ」に、
シーズン1で追加された「アレックス」「いぶき」「ユリアン」「バイソン」「ジュリ」「ガイル」、シーズン2で追加された「豪鬼」「コーリン」「エド」「アビゲイル」「メナト」「是空」を加えた28名が使用可能。

ダウンロード版として配信された「デラックス」を購入した場合、さらにシーズン3ので配信される「さくら」「サガット」「ファルケ」「コーディー」「G」「ブランカ」も配信されたタイミングで使用できます。

歴代『ストリートファイター』シリーズの雰囲気で楽しめるアーケードモード

アーケードモード
新しいゲームモードとしては、「アーケードモード」が追加。

これは、対戦格闘ゲームではおなじみの、CPUと戦っていくソロプレイ用モードです。

『ストV』では、1ラウンドのバトルを行いながらストーリーを楽しむ「ストーリーモード」はあったのですが、CPUとの対戦を繰り返す「アーケードモード」はありませんでした

その埋め合わせをするかのように『ストV AE』で追加された「アーケードモード」はボリューム満点。

初代『ストリートファイター』から「ストII」、「ストZERO」、「ストIII」、「ストIV」『ストV』…と、なんとこれまでのシリーズの構成を模した形でプレイできます。

アーケードモードをクリアすると、これまで雑誌やポスターなどで使われてきたシリーズのアートワークを、ギャラリーイラストとして獲得することが可能。

シリーズをプレイした時間が深ければ深いほど、やりがいを感じられるモードになっています。

報酬を賭けて戦う「エクストラバトル」

エクストラバトル
また、チャレンジモードのひとつとして、「エクストラバトル」が追加。

これは、決められた期間内にクリアすると、報酬が得られるというモード。

挑戦にあたってファイトマネーが必要です。

オフラインで団体戦が可能に!「チームバトル」

チームバトル
対戦では、オフラインのみのモード絵あるものの、複数体複数の対戦が実現できる「チームバトル」が追加。

参加人数やラウンド数、勝ち抜き戦にするか勝ち数戦にするかといった細かな設定を行った上で楽しめます。

プレイの研究がさらにはかどる!トレーニングモードの新機能

トレーニングモード
また、モードのような大きな追加要素ではないものの、プレイヤーにとってはインパクトが大きいのがトレーニングモード攻撃の動作フレームがリアルタイム表示されるようになった点。

これによって、攻撃をヒットさせた時、カードさせた時、どんな行動が有利でどんな行動が不利なのか、より具体的にわかるように!

対戦格闘ゲームは、対人戦で勝利するためには、研究が重要なジャンルなので、これはメチャクチャありがたい機能です。

「Vトリガー」が選択可能に!「VトリガーII」

VトリガーII
ゲームの展開に影響を与える「新システム」としては「VトリガーII」が追加されました。

これまでの「Vトリガー」は「VトリガーI」となり、対戦スタート時に「VトリガーI」と「VトリガーII」のどちらを使うか選べる形です。

『ストV AE』になって評価はどう変わったか?

ストV AE
こうした『ストV』からの変更点がプレイヤーにどう受け止められたか…というと、基本的なゲーム部分については、概ね好評に受け入れられています。

実は『ストV』はプレイヤーから評価が低かったゲームなのですが、低評価の大部分は、アーケードモードがないのでソロプレイがボリューム不足という点と、マッチングやラグ、ローディングなどネットワーク機能に関する点、2点に集中していました。

『ストV AE』では「アーケードモード」が追加され、ネットワーク機能についても『ストV AE』に至るこの2年で改善されているため、こうした低評価は減っている状態です。

一方、『ストV AE』に入って新キャラや新ステージ、新衣装などのアンロックに必要なファイトマネーが入手しづらくなるという変更が行われたため、有料課金の必要性が高まったということについては、低評価が集まっています。

結果、『ストV AE』全体としては、『ストV』と比べて若干評価が改善したかな…という状況です。

『ストV AE』のバランス調整は?

ストV AE
対戦格闘ゲームのポイントとなるのがバランス調整

『ストV AE』に入ってバランスがどう変わったか…というと、現在は、アビゲイルやキャミィなど、強力な「VトリガーII」を持つキャラクターが優勢な状況です。

これは、「VトリガーII」の性能に加えて、Vトリガーを連続技に組み込んだ場合にダメージ補正が入ってしまうという調整が行われたためと考えられます。

これは個人的に思うことですが、この状況はとてもおもしろいのでは…!?

格闘ゲームは、バランスが完全に取れている状況より、ぶっ壊れキャラがいるなど、ある程度バランスが偏った状況の方がおもしろい…と、ウメハラ選手も「Daigo the BeasTV」で語っていました。

強力な「VトリガーII」でガンガン攻めるプレイヤーがいて、それを持ちキャラでどう崩すか必死で考えるプレイヤーが存在する…。

プレイヤーがホットに戦略を考えている状況なので、プレイを通して新たな戦略を生み出す楽しさがあります。

『ストV AE』の今後eスポーツでの立ち位置

ストV AE
『ストリートファイター』シリーズは、これまで海外でeスポーツの大会が行われる際、格闘ゲームジャンルでは代表格とされてきたタイトルです。

eスポーツはこれまで海外が中心となって発展してきた文化ですが、今年2018年は、日本でも「日本eスポーツ協会」「s-sports促進機構」「日本eスポーツ連盟」の3団体が統合して「日本eスポーツ連合」が誕生、「闘会議」では日本初のプロゲーマーライセンスが発行されるなど、大きな動きを見せています。

その中で『ストV』は「日本eスポーツ連合」発足時点からプロライセンスの対象タイトルとなっており、既にウメハラ選手、ときど選手をはじめとするトッププレイヤー21名に対してライセンスが発行された状況。

直近では3月に行われる「RAGE 2018 Spring」で種目として選ばれており、今後、世界と日本とでよりeスポーツが発展していく中で、格闘ゲームジャンルの代表的なタイトルとなることは間違いないでしょう。

プレイするにも観戦するにも今がはじめ時!

ストV AE
今後eスポーツで存在感を増していくだろう『ストV AE』。
eスポーツを観戦する場合でも、プレイしておくことで観戦の勘所を押さえることができます。

もし観戦のためにプレイするのだとしても、今からプレイヤーとして参戦するのだとしても、「VトリガーII」という大きなシステムが加わった上調整が入り、さらにはトレーニングモードが使いやすくなった今がチャンスでしょう。

『ストリートファイター』シリーズはもちろんのこと、対戦格闘ゲームやeスポーツに興味があるという人は、是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

カズゾー

ゲームラブ!インディゲームを作りつつ、ゲームをプレイするゲームライターとしても活動中!
人生がゲームの楽しさに満ちたものになるような記事を書いていきます!