【gamescom】15年以上の月日が経過しても人気のシェンムーとは
2017年8月22日~26日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2017が開催されました。
E3では発表されなかったシェンムーⅢが、gamescomでは新たな情報を解禁しました。
シェンムーは小学生の頃、興奮しながら友達が遊んでいたのを見ていたTAIYOです。
では、発表された情報とシェンムーとはどのようなゲームか解説していきたいと思います。
シェンムーとは
シェンムーをご存知でしょうか。
セガによる未来を先取りしすぎたゲームの1つと言われています。
1999年12月29日にドリームキャストで発売。
ジャンルは、オープンワールドアドベンチャー。
当時最先端技術、世界に衝撃を与えたオープンワールド
オープンワールドとは、舞台となる広大な世界を自由に動き回って探索・攻略ができるゲームのことを示します。
海外の作品であるGTA(グランド・セフト・オート)は全世界の累計販売本数【2017年売上】「8500万本」という人気タイトルがありますが、なぜそこまで人気なのかというと自由度の高いゲーム性にあります。
実は、GTAの自由度のコンセプトになったヒントは日本のゲームにありました。
それが、シェンムーなのです。
1999年にSEGAは既にオープンワールドのゲームを作っていたことが改めてどれだけ画期的だったかが分かりますね。
まさにゲームの世界で人が生きている
発売当時、膨大な量の対象物に対して何らかのアクションを取れるのは画期的なことでした。
膨大なモーションキャプチャーによる現実感のある演出、街をぶらつく脇役まで声のある完全フルボイス、全ての町並み、キャラクター、イベントシーンを実機ポリゴンで表現。
天候が刻々と変化し、朝から夜に至るまでの時間の経過、登場キャラクター達が「生活習慣プログラム」によって日々を営む世界観は、各方面から評価されました。
驚愕の開発費
シェンムーの開発には相当な予算がかけられており、1作目だけで実に約64億円の製作費がかかっています。
これは、メタルギア4(55億円)やFF13(36億円)など、PS3世代のHDゲームの予算さえも超える額でした。
製作費については1作目しか公式にその額が明かされていないため正確な額は不明ですが、2作合計で90億円程度の製作費がかけられているのではないかと言われています。
当時製作費64億円を掛け、2008年にグランド・セフト・オート4が100億円で記録を更新するまで、ギネス記録ものの大作でした。
実際に、第一章はドリームキャストダイレクトでの事前売り上げ30万本と、店頭売り上げ70万本を売り上げミリオンヒットは達成していますが、続編の2では売り上げが伸びず、シリーズ中断という結果に・・・ストーリー未完のまま一度幕を閉じることになりました。
シェンムーⅢが開発されるまでの経緯
※キャラクターモデルは完成していない為、仮のものを使用しているとのことです。
鈴木裕自身は過去のインタビューで繰り返し『シェンムーⅢ』を制作したいと語っており、セガ上層部からの許可が出ればすぐにでも開発が再開できる状況にあると言っていました。
また、「シェンムーの物語はⅢで完結させたい」と発言していましたが、『シェンムーオンライン』の開発がストップした事でさらに「シェンムーⅢ」の開発は遠のきました。
当時のセガの担当者によると
「シェンムーオンライン」は失敗に終わり、鈴木氏はさらに苦しい立場に置かれ、現状では、シェンムー3の計画はまったくない。2年前にKikizoが「シェンムーIIIが開発中」と報道した時点では、あの記事の内容は正しかったが、ご存知のとおり、セガに関しては状況が大幅に変わっており、結果的に記事にしたことは実現しなかった。自分としては、ぜひ実現してほしいと願って書いたのだが、それが裏目に出たようだ。あれ以後は、すぐに実現しないことは記事にしないことにしている。
2009年6月17日、ファン有志が「シェンムー制作要請会」と標し、『シェンムー3』制作要請プロジェクトを始動。
シェンムーⅡが発売されてから14年経過した2015年6月16日(日本時間)のE3にて鈴木裕氏(ディレクター)が登壇し、シェンムーⅢの製作を発表しました。
対応機種はPCとPlayStation4。
クラウドファンディングとキックスターターで全ては始まった
開発資金を集めるためのクラウドファンディングもKickstarter(キックスターター)にて同時にスタート、わずか8時間で目標額の200万ドル(約2億4000万円)に到達しました。
クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。
Kickstarterとは2009年に設立されたアメリカ合衆国の民間営利企業で、自社のウェブサイトにおいてクリエイティブなプロジェクトに向けてクラウドファンディングによる資金調達を行う手段を提供している。
自主製作の映画、音楽、ジャーナリズムに向けての舞台芸術や漫画、コンピュータゲーム、食関連といった多種多様な試みに対して資金調達を行なっている。寄付と同様の扱いであり、投資者に資金を返済する義務はない。人々は金を稼ぐためにKickstarterのプロジェクトに投資することは出来ず、感謝のパーソナルノート、カスタムTシャツ、プロジェクト関係者との会食といった形のある賞品やこの場でしか味わえない経験、もしくは新商品のお試しと引き換えにプロジェクトのバックアップのみを行える。
Kickstarterでの募集は2015年7月18日に終了、調達額は633万3296ドル(約7億8千万円)で、延べバッカー(支援者)数は69,320人、五十嵐氏の『Bloodstained: Ritual of the Night』を超え、ビデオゲームカテゴリにおける最高調達額を記録しました。
どれだけの人がシェンムーの続編を待ち望んでいたか分かりますね。
gamescomで発表されたシェンムーⅢ情報
gamescomでは、いくつかのシェンムーⅢに関する情報が公開されました。
シェンムーⅢの進捗が知ることができる貴重なイベントになったと思います。
強力なパートナーによりグローバル展開へ
流通大手のDeep Silver(龍が如くなども担当)と、シェンムーⅢのグローバルパブリッシング(世界的に発行すること)契約を締結。
この提携はシェンムーⅢのPC版とPS4版のディスク版、デジタル配信版のすべて、そして全世界でのリリースをカバーするとのことです。
公式サイトの開発スケジュール情報で6月に発表されたとおり、リリース時期は2018年下半期となっています。
Deep Silverとの協業したことで、さらに内容のクオリティが上がっていくことがわかりました。
2番目に登場する街のNPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)は50人から60人だったのが、ゲームの規模を大きくしたことで、200人ぐらいまでに拡大。
物語はシェンムーⅢはシェンムーⅡの6時間後の物語
なんとシェンムーⅡの発売から15年以上経っていますが、ゲームのなかでは6時間しか進んでいないという驚愕の事実!
ⅠとⅡをプレイしていない人でもストーリーが分かる仕掛けを用意されているそうです。
シェンムーを評価する海外の声
シェンムーは日本ではもちろん、海外からの熱狂的なファンの声が届いています。
日本よりも海外でのほうが熱狂的なファンが多いかもしれませんね。
海外の声を一部紹介します。
雰囲気、細部のこだわり、一本道じゃなく自由、バトルシステム、全てがゲームにマッチしていた
俺個人では80年代の日本と香港の文化を知れてよかった
俺にとってリアルワールドでプレイしているような漢字だった
小さな町を歩いて、人と話し、猫を愛でる、電話を使ったりなどすべてが生きていた
そしてこれが全てゲームに組み込まれていた
これよりもアドベンチャーしているのはRPGでもない
シェンムーはたくさんの人がプレイして愛したゲームだった
だけどストーリーはまだ終わっていない、だから俺はシェンムー3をずっと求めていた
まとめ
シェンムーは小学生の頃の当時の自分にとっての衝撃作品でした。
しかし小学生なので物語の内容をまったく覚えていません。
セガのGOサインがでればⅠとⅡのリマスター版が発売される可能性もあります。
その可能性を信じてⅢ発売前にシェンムーⅠ&Ⅱを是非発売してほしいです。

生後3カ月からゲームに目覚めた生粋のゲーマーです!
ジャンルは幅広く遊んでいるので浅く広くという感じです。
楽しく熱意の伝わるゲーム記事を書いていきたいと思います!
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