国内eスポーツ団体が統合へ!新eスポーツ統合団体の展望と課題
新eスポーツ統合団体によるプロライセンス発行について
テレビ等でも露出が増えているe-Sportsシーンを巡って、昨今大きな動きがあります。
それが、「新eスポーツ統合団体によるプロライセンス発行」についてです。
この問題は、複数の日本のゲーム情報サイトが報じており、とくにコアゲーマーの間では、とても話題になっています。
国内に散立していた、5つのプロゲーマー支援団体が統合してプロライセンスの発行をすることで、将来の大きな目標であるプロスポーツとして、オリンピックなど「プロの競技」に発展させられる契機になるため、とてもHotな話題になっているものです。
アジア競技大会で、e-Sportsが将来競技認定されることが決まり、以前よりもずっと理解が深まった感のあるデジタルゲームの転換点になる契機なだけに、このニュースは賛否両論を巻き起こしています。それを今回ご紹介します。
さて、統合される団体は…
- 一般社団法人日本eスポーツ協会
- 一般社団法人e‐sports促進機構
- 一般社団法人日本eスポーツ連盟
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
- 一般社団法人日本オンラインゲーム協会
上記の5団体となっています。
一部外部に別団体もあるものの、意見の一致が得られたため、その競技性や将来性を見越して統合し、プロゲームシーンの開拓に役立てようということらしいです。
第1号大会が『闘会議2018』開催
さて、この公認第1回大会は、幕張メッセでドワンゴが主催して開く「ゲームファンとゲーム大会の祭典」をテーマにした『闘会議2018』で行われる予定だそうです。
では、その公認タイトルを含めたゲームはどうなるのか?公認することで問題となる点や共通するゲーマーとしての価値観とは何か?
ということを本記事で簡潔にまとめてみようと思います。(ちなみに大会を支援協賛する団体としてUBIソフトウェアなど海外のゲーム企業もあるようです)
対象タイトル「ウイイレ2018、スト5、鉄拳7、パズドラ、モンスト」に関して
今回、公認されるタイトルには一定の決め事があるようで、発行タイトルはそれぞれ5タイトル。
まとめました。
- ウイニングイレブン2018
- ストリートファイターVアーケードエディション
- 鉄拳7
- パズル&ドラゴンズ
- モンスターストライク
日本発の代表的なサッカーゲーム、ウイイレの最新作や、格ゲーの頂点ともいえるストリートファイターシリーズの最新作。
そして、Tanukana選手の活躍などで国際的に注目を浴びる鉄拳7、それにスマートフォンで楽しめる、テレビCMでも皆さんご存知のパズドラやモンストといったものになっています。
この中に、グローバルタイトルとして認められているカウンターストライクシリーズ最新作の「CS:GO」や、大人気MOBA「Dota2」などは見えなく、国産ゲームに偏っているという問題は見受けられそうです。
さて、ここまで見ていた結果、コアゲーマーとして懸念すべき点があると言わざるをえない、そう思っている方もいると思うでしょう。
では、次に今回のプロライセンス問題が提起する展望と抱える課題をまとめてみました!
提起された今後のeスポーツの展望と課題
メリットとして得られるプロゲームシーンについて、それはさまざまな意見があるものの、大体このようにまとめられるといっていいのではないでしょうか。
- プロシーンとして、他のスポーツ競技と同様にe-Sportsが認められる。
- 具体的にいうと、JOC(日本オリンピック協会)に認められるきっかけになる。
- プロゲーマーに日本のオフィシャルな大規模団体として、認定することで振興活動になる。
- いずれにせよゲームに定義性を持ち込むことで、社会活動として認定される契機になりうる。
このように大きくまとめられます。
しかし、反対ないし疑念の観点から、プロ格闘ゲーマーであるももちこと、百地祐輔氏の運営する「株式会社忍ism」の取締役という立場から意見提起がなされていることも事実です。(ももち氏の個人的意見であるものの、今回複数メディアがこの問題については、解説記事を書いているためにかなり有名な意見になったものと思われます)
このうち、ももち氏のいう個人的意見としては最後の部分、すなわち「デジタルゲームおよびプロゲーマーの定義」の部分がとても問題とされています。
ももち氏が言うには、「プロゲーマーの定義」をする以上そこから、はじかれるようなゲーマーもいるのではという懸念が、ご自身のご体験を例にあげられています。
このほかにnegitaku.orgが報じたところによれば、オリンピック競技としてFPSや格闘ゲームなどジャンル違えど、いくばくかの暴力性を含むコンテンツは競技として五輪では認めらない前提がある…ということもあり、ももち氏の言う「定義」の部分でより詳細な問題提起になっています。
ヒトコトでまとめると…
「プロスポーツとしてe-Sportsが認められるのはみんな大歓迎。ですが、区別なしでひとまとめにゲームを定義してしまうと、少なくとも一定のゲーマーにとって根源的な問題になるのでは?」
ということに尽きると思われます。
いずれにせよ、デジタルゲームのプロシーンであるe-Sportsの世界が、我々ゲーマーや世の人々の平和な余暇や活動になっていくことについてまでは、疑念をもつ必要はないように感じます。

生まれもって自他共に認める偉大な倹約家だったが、デジタルゲームにはまったがためいまや万年金欠症のハードコアゲーマー。
日本では絶滅危惧種のハードにこだわり、なぜか現代の化石(笑)とも称されたOUYAを購入するなど、後先考えないクレカ狂になり現在に至る…。
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